何故、偶々求めたクロッキー帳と同じ棚に、其ンな本を置いてあるのか。
綺麗でしょう、とレジの人のにこやかな笑顔。
(
貴方の仕業か)
有名な人のですよね。
「あの人の作品と似ているから」
そりゃあ、檀那サンだから……
「其の人じゃなくて、ええと…、」
………。シモンさん?
「そうそう」
「精々しい感じがして」
其ンな会話があって。
ウチに来たは良いが、果たして用途があるのだろうか…。
然し、結構分かり易い解説で、使い易そうな印象。
挑戦してみる……か?
暫く眺めてみる。
別に手掛けなくとも、イイ作家は色々居るのだが。
マァでも、自分の好む形を捉える事は悪くないかも知れない。
(
立体苦手だが)
自分の指先でも、硝子のリボンを解けるのかどうか。
其の在処を探るだけでも、面白い作業かも知れない等と期待しつつ。
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